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ヒドロキシクエン酸(HCA)と運動パフォーマンス

ヒドロキシクエン酸(HCA)摂取により、エルゴメーターにおける疲弊するまでの時間が延長

6名の男性エリートアスリートを対象に、HCAの摂取によるエルゴメーターのパフォーマンスへの影響を評価した論文を紹介します。6名をHCA群(250mg/日)とプラセボ(小麦粉)群(250mg/日)の2群にランダムで分け、5日間HCAの継続摂取を行いました。5日目に最大酸素摂取量(*)(VO2max)60%の運動を1時間継続し、その後、VO2max80%の運動を疲弊するまで継続しました。その結果、HCAを摂取した群では、VO2max80%で運動した際の疲弊するまでの走行時間が、プラセボ群と比較して有意に増加(約30%アップ)しました(HCA群:約8分、プラセボ群:約6分)。

 

運動パフォーマンスの向上は脂肪の酸化にあり

HCAを摂取した群では、VO2max80%で運動した際の疲弊するまでの走行時間がプラセボ群よりも増加したことに加え、脂肪の酸化も有意に増加しました。一方で、炭水化物の酸化は有意に減少していました。この結果から、HCAの摂取によりエネルギー源として、脂肪がより効率的に利用されていることが示唆されます。HCAの摂取によって、グリコーゲンの利用に代わり、莫大なエネルギー源である脂肪のエネルギーへの活用が促されたことが、運動パフォーマンスの向上に大きくつながっていると考えられました。

参考 J Nutr Sci Vitaminol, 48, 128-133, 2002
注釈 *最大酸素摂取量(VO2max)
体重1kgあたりに1分間で取り込むことができる酸素の量(ml/kg/分)です。「VO2max80%の運動」の場合、エルゴメーターで限界を迎えた際の80%の酸素を取り込むレベルの運動を示します。